GBPの特徴~USDを抜いて世界一位の通貨だった?値幅の激しい理由について考える~

山之内流
GBPの特徴とは

今回は、ドル、ユーロ、円に引き続きまして、ポンドについて一緒に勉強していきたいと思います。
値動きが荒く、人によってはすごく厳しい通貨だと考えている方も多くいらっしゃるんじゃないのかな?と思いますが、ではなぜそんなに動きが激しいのか。というところを学んでいきたいと思います。

では、GBP(ポンド)の特徴を考えましょう。
世界で4番目に取引量が多いGBP(グレートブリテンポンド)
実は、かつては基軸通貨でした。
エジプトでもポンドという通貨は使われておりますが、単にポンドと言うとイギリスのポンドのことを指します。
スターリング・ポンド(pound sterling)という呼び方もあります。

GBPはUSDを抜いて世界一位の通貨だったのか。というお話ですが、

第二次世界大戦直後までは世界の基軸通貨だったGBPですが、USDにその地位を譲ることになりました。
イギリスの経済の栄枯盛衰をきっかけに、ドルに代わっていきました。
EU連合に加盟していたイギリスとしてはヨーロッパ通貨(EUR)を導入するのではないか。ということになりましたが、国内で反対が多く、通貨への参加は見送られました。

その理由について、思い出せない方はもう一度EUR編をご覧ください。
市場の取引高としては、大体6%ちょっとくらいと言われています。
円で10%ほどなので、そう考えるとだいぶ少ないのかなと思います。

ブレグジット、EU離脱など、テレビを見ているだけでも一度は目にしたり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?
イギリスは、2016年6月に行われた国民投票でEU離脱が決定しましたが、その時は160円台から130円台まで急落しました。
当時は私も何があったのだろうと驚きましたが、1円、2円動くだけでも凄いことなので、痛い思いをした方もいらっしゃるんじゃないのかなと思います。
このようなユーロの源ともいえる、欧州の為替メカニズムというERMというのがありますが、他国通貨との変動幅を制限したりしていました。
これは為替介入という考え方もありますが、ポンドが実力以上の高い水準であった。
というところで、有名な話としてはジョージソロフという世界のトップの投資家のファンドが大量のポンド売りを仕掛けた。という経緯も過去にもあり、ポンドはなかなか賑わせる通貨なのかなと思います。

欧州為替相場メカニズム(英語表記:European Exchange Rate Mechanism, 略:ERM)
ヨーロッパにおける為替相場の変動を抑制し、通貨の安定性を確保することを目的とした制度。

ドルやユーロに比べて、流通量が少なく、流通量が少ないということは大きいお金が入ってくると動いてしまう。ということです。
例えば、ドルに比べるとビットコインなどは流通量が少ないので、大きなお金が入ってくるとどうしてもローソクが動きやすく、ポンドもこれに近いところがありますね。
投機の対象として捉えられることも多く、オイルマネーやファンドなどの大口の投機的な取引が多く、そのようなことから値動きが大きいという特徴があると考えていただけたらと思います。

よく、ポンドは値動きが荒いから苦手だという方がいらっしゃいますが、どうして値動きが荒いのかを考えてもらえるとまたチャートの景色が変わってくるのではないでしょうか?

 

外貨革命 プロジェクト 山之内 悠